いつでも新米時のおいしさを届けたい。
新米をいただいた時のお米のかおり、お米一粒一粒のふっくら感は、幸せを感じさせてくれます。そんな、お米を食卓に届けたくて、お米を玄米のまま、冷蔵庫で湿度、温度管理をしながら、保管しています。ご注文を頂いた時に、精米し、いつでも、おいしい状態で発送しております。
こだわりの栽培方法
春 ~基本へのこだわり「土作り」~
美味しいお米作りの基本は土作りから。もっとも重要な作業です。
牛糞や尿にモミガラ、米糠、有効性微生物菌(ワーコム)ー堆肥醗酵促進剤を混ぜ合わせ、分解し、半年以上寝かせます。堆肥を10a当たり1.0t~1.5t均一に散布。また、化学肥料を一切使用しない「減農薬・無化学肥料栽培米」は、有機JAS100%の有機肥料を使用。環境にやさしく、土壌にもやさしい、遅効型の肥料です。
環境にもやさしい肥料ですが、体にもやさしく、噛めば噛むほど、甘味とねばりのお米に仕上がります。めざすは、食味重視型のお米作りに励んでいます。
温湯消毒
出来る限り農薬に頼らない農法「温湯消毒」を取り入れ、種子は全品種100%更新しております。有機米研究会で温湯消毒をしました。種もみを60度の熱湯で10分間の温湯消毒をします。種籾はすぐに冷水につけ、さましてから脱水。これで種子のカビを防ぎ、薬剤を使用しない農法です。
畦塗り作業
毎年両側の畦塗り作業をすることにより、ネズミ穴がなくなり、深水管理をすることにより、丈夫な稲に生長します。
種まき作業
種まきの3日前に、催芽機に種籾を入れ、温度32度で催芽させます。種籾が鳩胸状態になったら、水に浸水。約1日半日ほどかかります。鳩胸状の種子を種まき機から、落ちやすいように種子を十分に乾かして、種まきをして丈夫な苗をつくります。
土づくり~堆肥の散布作業~
化学肥料にできる限りたよらない、堆肥づくりは1年を通して毎日行います。堆肥の中に有効性微生物菌(ワーコム)を投与し、米糠を多量にいれ、動植物性肥料を1,5t散布。また、晴れた日に、珪酸資材のソフトシリカやシリカ未来を散布することにより、病気に負けない健康体の稲に生長します。
田堀作業
昔ながらの深堀りをすることで、根の健全化を助けます。
代掻き作業
代かきは、ていねいに、ていねいにゆっくりと行います。
ハウス育苗、田植え
米作りの行程の中でも「苗づくり」は重要な作業。とても気をつかう作業です。どっしりと重い土の入った苗箱を、育苗ハウスに運ぶ作業はとても重労働です。
田植え・・・苗の本数はよいか、まっすぐ、きれいにゆっくり植え付けていきます。側条施肥の肥料を使い、植え付けた根本に肥料が落ちるので、苗の活着が早く、すくすくと早く肥効が表れ、分けつには効果があります。
夏~安心安全へのこだわり「減農薬」
秋田県農業公社より、特別栽培米としての認証をいただいております。「減農薬・無化学栽培米」は9割以上の農薬を削減した栽培をしております。通常5割減が、特別栽培米として一般的な栽培ですが、一成分の薬剤でも使用したくないので、本当に出来る限り、削減した栽培です。多少の病害虫が発生しても、珪酸資材を多量に投与しておりますので、病害虫に負けない、がっしり型の稲に生長します。体にも環境にもやさしい栽培を目指しています。
また、「減農薬・減化学栽培米」は、薬剤の使用を7割減、化学肥料7割減と、両栽培とも、漢方薬(植物成長促進剤、虫よけにも効果あり)を使用により、病害虫に強い稲が出来上がります。
元気な田んぼには、生き物がいっぱい。多くの生き物たちがバランスよく暮らす田んぼ。目に見えない小さな生き物から、大型の生き物まで、たくさんの生き物が生息する豊かな田んぼが元気な田んぼなのです。
除草機、草取り作業
雑草、カメムシの発生、病気や天候の被害から、守るためにも毎日の田んぼの見まわり。稲が雑草に負けないように草を除草していきます。今年は6月~9月と低温続きでしたが、雑草だけは気温に関係なく生長し、雑草も多く、機械除草を2回、手取り除草を2~3回。出来る限り除草剤(2成分を使用)には頼りたくないので、手取りで、草の生長に負けないよう何度も除草作業をしていきます。稲より上に伸びたノビエは、後からとっていきます。雑草取りは、とにかく重労働です。最近は体がつらくなってきました。
害虫防除~アルムの散布~
稲を健康にするため、高濃度活性剤のアルム純EX(有機JAS適合資材)の散布です。成長促進効果で稲を守ります。出穂移行はアルム凛(有機JAS適合資材)の散布。超高濃度生薬エキスです。人が飲んでいる12種類の天然漢方薬でできており、発酵熟成液に病害虫への抵抗性の高い成分をもつ生薬エキスです。人間が飲んでいる12種類の天然漢方薬で出来ており、発酵熟成液に病害虫への抵抗性の高い成分を持つ生薬エキス(オウバク、バンショウ、クジン、クレンピ、ケイヒ、ニンニク)を添加した生薬です。実際に使用してみると、生薬がただよう香りが、カメムシに効果があり、使用している自分自身でも安心して使用できます。
水辺の仲間たち、稲の花
出来る限り農薬や化学肥料に頼らない田んぼには、げんきな生き物たちがたくさん、見受けられます。田んぼが元気にいきている証拠でしょう。稲の花も顔を出し、秋の収穫に向けて着実にみのりをたくわえているようです。
秋~美味しさへのこだわり「乾燥・貯蔵」~
様々な作業を経て、いよいよ収穫です。
稲刈り作業
その年の気候により収穫時期は異なりますが、日々、稲の状況を把握し収穫に最適な状況を確認してから刈り取り作業に入ります。
遠赤外線乾燥機でふんわり美味しく
通常乾燥の場合は、張り込みが終わると、翌朝まで強い熱風を吹きかけ乾燥を終わらせます。これでは、せっかく7ヶ月の間、丹精こめたお米が台無しです。早く老化現象がおこり味も落ちてしまいます。
我が家での乾燥は「遠赤外線乾燥」。
遠赤外線乾燥とは、遠赤外線「太陽光線」に含まれる紫外線、人間の目に見える光(可視光線)熱線などともいわれる赤外線があります。その中でも波長の長いものが「遠赤外線」です。お米に吸収されやすい自然の安全な光で、お米をほんわか加熱する事で大変おいしく乾燥されます。お米をむりなく乾燥し、水分を18%まで落とし、半日乾燥を休めます。それから微風30℃で、水分15%になるまで、2日ほどかかります。
米選機は、うるち米で1,9mm網を使い2回選別。網目が大きいので、大きな粒だけを使用することにより、ご飯の食感をいっそうひきたてます。
米選機に通した後は、色彩選別機を通り、再度、米選機(1,9mm網)に2回通します。
2回通すことにより、品質の良い綺麗なお米に仕上がります。
色彩選別機とは
色彩選別機とはお米に混じっている籾、ガラス、カメムシ被害粒、石などを選別してくれる機械です。お客様の皆様方には、今まで以上に、品質の安定と供給をしてくれる機械です。
玄米専用の冷蔵庫に保管
籾すりが終わると、新米を玄米のまま大型冷蔵庫に保管します。温度13度、湿度65%で、いつでも新鮮なお米を1年を通じて、皆様に発送できるように、管理・備蓄しています。
冬~田んぼの休息~
田んぼは真っ白な雪に覆われます。この雪も米づくりにとっては大切な存在。大地を休め、やがて雪解け水が田んぼにそそがれます。田んぼは、次の実りに備えて、力を養い、たくわているようです。
ここからは、余談ですが
我が家では、毎年いぶりがっこ(大根をいぶしたお漬け物)をつくっています。
大根をいぶり、漬ける。
お米と一緒に旬の漬け物ということで、お客さまに差し上げています。これがなかなかの好評で喜ばれております。